アトピー性皮膚炎のスキンケアの基本

アトピー性皮膚炎の場合は、スキンケアの対策が大事になってきます。
とはいえ、実際にどのようにおこなえば良いのか迷うこともあるかもしれません。

 

ここでは、2018アトピー性皮膚炎ガイドラインを元に、及び各新聞から医師が解説している記事を整理し、出来る限り分かりやすく解説します。

※アトピー性皮膚炎ガイドラインを中心に、文字では分かりにくい箇所は、医師が新聞等で解説している記事を引用しております。

 

保湿外用剤

アトピー性皮膚炎は、皮膚のバリア機能、保湿因子が低下している状態です。
そのため、ドライスキンになりやすくなります。

 

保湿外用剤は、このドライスキン対策になります。

 

外用回数
  • 1日1回の概要よりも、1日2回(朝と夕方)の方が保湿効果は高い
  • 1回は、入浴後にすぐにおこなう。
  • 塗布量の目安は、人差し指の先端から第一関節部までの量
塗り薬の役割
  • 保湿:肌の乾燥を守る
  • 消炎:炎症を抑える
  • 抗菌:菌の繁殖を抑える

 

塗り薬には添付文書があり、その中の用法には、
適量を塗布(とふ)
するように書かれています。

 

この適量は、人差し指の第一関節から指先までをチューブから押し出す量です。
この量は、大人の手のひらの2枚分に相当する塗布の量=適量です。

 

また、塗り方は、塗る量を均一にするため、患部に点々と置いてから、優しく押さえるように広げて使うのがポイントです。

 

以下は、塗り薬の使用方法について図解がされている中日新聞の記事です。

アトピー外用薬の塗り方

出典元:中日新聞(日野皮フ科医院(福岡県福津市)の日野亮介院長の取材から作製)

 

入浴・シャワー浴と洗浄

入浴やシャワーを行う目的とは?

入浴やシャワーは、以下の汚れを落とすためにおこないます。

  • 皮脂の汚れを落とす
  • 古い外用薬の付着を落とす
  • 汗などの体液の付着を落とす
  • 黄色ブドウ球菌の感染病原体の定着を避ける

1.温度

入浴やシャワーの温度は、約38℃〜40℃が良いと言われています。

アトピー お湯の適温

アトピー性皮膚炎ガイドライン2018を元に作成

 

入浴後は、皮膚からの水分が急速に抜けるため保湿剤をしっかり塗っておきましょう!

 

2.石鹸・洗浄剤

アトピー患者の方で、石鹸を使わない方もいます。
ただ、石鹸を使わないより、使った方が改善している研究報告がされています。

長期間入浴時に石鹸を全く使用しない患者群を対象に、一般的な石鹸による洗浄を行った症例集積研究では、症状は改善し増悪はみられなかったことが報告されている。
引用元:アトピー性皮膚炎ガイドライン

ただ、多くの石鹸の主成分は、界面活性剤を使用しているため、過度の使用は、乾燥を進ませてしまう可能性あります。

 

その意味でも、石鹸にどのような成分が含まれているのかはチェックしておいた方が無難です。

 

解析結果は、コチラに記載しております。

 

一般的な石鹸の使い方

皮脂の融点は、30度。
なので、ぬるま湯でも皮脂はある程度除去できます。

 

ここでは、石鹸をどのようなケースで最小限にし、どのような場合に積極的に使うべきなのか、整理しました。

 

石鹸の使用を最小限にするケース
  • 乾燥がひどい部位
  • 季節(特に冬の時期)
  • 洗浄剤、石鹸に強い刺激のある場合

 

石鹸を積極的に使うべきケース
  • 軟膏を毎日塗る部位
  • 皮膚感染症を繰り返す部位
  • 脂性肌
  • 脂漏部位

 

このように、石鹸は、最小限に使うべき点、積極的に使う点を頭に入れておいた方が安心です。
特に、一般の石鹸は、界面活性剤が少なくとも入っています。

 

それが、使い方を誤ると、肌の乾燥へとつながってしまいます。
最近では、アトピー肌の方が安心して使える界面活性剤不使用の石鹸が人気です。

 

アトピー石鹸は全成分を確認してから使いましょう!

 

参考文献)
アトピー性皮膚炎ガイドライン2018
中日新聞「医療:塗り薬 擦り込まないで 点々と置いて広げる」

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