ダニによるアトピー性皮膚炎の発症原因

アトピー性皮膚炎は、年々増加傾向にあり、2014年時点で45万6千人。
30年で2倍。

 

2019年の患者数は発表はされていませんが、相当数の患者がいると想定されています。

 

その原因の8割がダニだと言われていますが、実際、何が原因でどのようにアトピー性皮膚炎が発症するのか解明はされていません。

 

筑波大学の研究によると、
マウスを用いて、アトピー性皮膚炎を自然発症させ、ゲノム遺伝子を解析。

 

その中から、マウスの7万個ほどの遺伝子突然変異を発見したようです。
物凄い数の遺伝子の変異ですよね。

 

更に、その中に皮膚にあるマクロファージに起こる遺伝子突然変異がアトピー性皮膚炎の原因であることを突きとめた模様です。

 

2019/12/07 ダニによるアトピー性皮膚炎を抑制する分子の発見 筑波大学の研究

 

マクロファージとは
白血球の1つです。カラダの細胞の1つで死んだ細胞、破片、体内で発生した変性物質、細菌、異物を捕食する食細胞です。

 

この突然変異を起こしたマウスの遺伝子は、Clec10aと呼ばれる遺伝子だそうです。
人間も同じような遺伝子があり、ヒトの場合は、Asgr1と呼ばれています。

 

マクロファージに発現するClec10aがあることで、アトピー性皮膚炎を抑制しますが、これが欠損すると、アトピー性皮膚炎が発症しやすくなるとされています。

 

Clec10aの遺伝子突然変異=ダニによるアトピー性皮膚炎の原因遺伝子

 

です。

 

ちょっと分かりにくいですが、
Clec10a遺伝子が壊れる(突然変異)すると、アトピー性皮膚炎になるリスクが高くなると読めます。

 

ダニはアトピーに良い分子とアトピーに悪い分子を持っていた?!

今回の研究結果の内容を見て、驚いたのは、ダニは、全てがカラダへ悪影響を及ぼす分子ばかりではなかったという点です。

 

ダニの分子は、

1.LPS分子(エンドトキシン:アトピー性皮膚炎を誘発する)
2.ムチン様分子

の2つが存在し、
アトピーに悪い分子は、LPS分子です。
逆に、アトピーに良い分子は、ムチン様分子です。

 

ムチン様分子は、Clec10aと結びつくことで、アトピーの発症を抑える働きもあるようなのです。

 

このムチン様分子をダニから抽出し、アトピー性皮膚炎に塗布すると、アトピーの症状が軽減されたことも研究から分ったようですね。

 

アトピー性皮膚炎の原因とされてきたダニ。
そのダニを遺伝子レベルで研究し、ついに原因として見つけたClec10a遺伝子。

 

このClec10a遺伝子の働きとダニの関係。
ただ、ダニの分子は、悪いものだけではなかった。

 

良い働きも持っていた・・。
その良い物(ムチン様)は、アトピーを軽減する。

 

いや〜、研究って難しいことをしますね。
犯人だと思ったら、完全な悪じゃない・・。

 

善か悪かどっちなんだ?
どちらかに転ぶようなものでもないのですね。

 

ただ、原因を突きとめるだけでなく、新薬につなげるところは面白いですね。
アトピーを抑制する分子が、今後製剤化されることを期待しましょう。

 

また新しい研究が進んで欲しいですね。

 

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