冬はアトピーが悪化しやすい季節5

冬の時期は、特に乾燥しやすい時期です。
下は、1年間の湿度の変化を表わしたグラフです。
横軸は「月」縦軸は「湿度」です。

1年の湿度変化

出典元)資生堂 https://www.shiseido.co.jp/sw/c/dp/special/53.html

 

これを見て分る通り、1年間を通じでみると、

9月〜12月:湿度が落ちはじめ、乾燥へ進む季節
12月〜3月乾燥がピークになる季節

だと分かります。

 

冬の季節の肌のバリア機能は?

アトピー性皮膚炎は、肌のバリア機能が弱い状況です。

 

では、健康な人の肌のバリア機能は、冬の時期と夏では違うのでしょうか。
そんな研究の結果を発表している論文があります。

 

「夏と冬の季節の皮膚のバリア機能や角質水分量の測定」

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10359898


対象:24歳〜78歳までの健康な成人女性39人
対象部位:肌の露出する頬、前腕屈曲部

 

上記研究結果、

1.角質層のバリア機能は、頬および、前腕屈曲部ともに、冬には低下することが分った。
2.特に、前腕よりも頬の方が差異が大きかった
3.露出した顔の皮膚は他の領域の皮膚と比較して、乾燥や寒冷環境の中では過敏になる。

皮膚から水分が蒸発する水分の量のことを経皮水分蒸散量(TEWL)』といいますが、特に秋や冬の季節はこの数値が高くなり、肌の露出部分はより過敏になりやすいということが分かります。

 

生まれ月によって、アトピー性皮膚炎の発症率も変わる?

グラフを見ると、10月〜3月頃にかけて、肌から逃げる水分量はピークに達していることが分かります。
では、赤ちゃんは、どのような影響を受けるのか、台湾でも研究が行われているそうです。

 

対象:台湾の健康保険データベースのアトピー性皮膚炎発症の3万人と同じ年齢・性別の12万人を比較

結果:アトピー発症の傾向

5月生まれの人(1とする)と比較し、
10月に生まれた人:1.15倍
11月に生まれた人:1.13倍
12月に生まれた人:1.17倍

出典元:https://news.yahoo.co.jp/byline/horimukaikenta/20191111-00150298/
冬の季節に生まれた人は、春頃に生まれた人と比較すると、発症率が高い傾向にあることが分かります。

 

冬の季節は、アトピー性皮膚炎が悪化しやすい環境なので保湿は欠かせない

1年を通じての肌の水分量の変化、そして、肌のバリア機能の低下、赤ちゃんのアトピー発症傾向を見て分る通り、冬の季節は、アトピー性皮膚炎にとっては辛い時期といえます。

 

普段の保湿では、足りないケースも出てくる季節でもあるでしょう。
そのためにも、この季節は特に、正しいスキンケアを心がけ、出来る限り、肌の露出を控えるようにしたいところです。

 

また、最近は、石鹸も洗浄力ばかりではなく、免疫力や肌の乾燥を出来る限り防いでくれる石鹸も出ています。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。

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